わが家の台所の壁にかかっている、逆回りで動くこの時計を奥方が買ったのは、こちらで暮らしはじめたころのことである。日本から遠路やってきた友人はたいてい「なぜ?」と尋ねる。「これは、時間に追われる東京にさよならをした象徴みたいなものよ。時間が…
サン・ジャン・ドコール村 筆者が上記のタイトルで2007年、白水社のふらんす誌に12回寄稿したのが、暮らしシリーズの事始めであった。これが好評で、同誌のインターネット版で番外編として3年間続 け、その後も、2012年からLGMIと一緒に3年間継続した。 内容…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。